フラの起源と発祥の地
フラの起源については諸説があります。
一部には、ハワイが本来の発祥の地だという意見もありますが、一般的にはカヒキ
(おそらくタヒチであろうと考えられている)が起源であるという説が強いようです。
伝説によれば、モイケハという首長の息子ラアがカヒキからハワイにやってきた際に、
聖なるパフ・ヘイアウやカーエケ・エケをもたらし、その後フラで使われるようになったといわれています。
ラアは、カヒキに戻る前に、島を渡り歩き踊りを教えて回ったといわれています。
また、「フラ発祥の地」にも諸説があります。
その中の一つが、フラの女神ラカを祀るカウアイ島のカウル・オ・ラカ・ヘイアウ(直訳すると、
「ラカのインスピレーション」)です。
この神殿には、ラカの姉・女神ペレがここで踊っていたイケメンの首長ロヒアウを見て恋に落ちた
という伝説があります。
太古の昔からフラを学ぶ者が、この地を訪れ修行を積んだといわれ、カウアイ島北部の不便な場所に
あるにも関わらず、いまなおフラを学ぶ人々が捧げる花が絶えません。
女神ラカがモロカイ島の聖地カアナにフラを生んだという説もあり、モロカイ島では毎年5月に
フラの誕生を祝い、カフラピコ(「踊りの中心」の意味)という祭りが開かれています。
ハワイは、広大な太平洋の中心部にあり、その文化は1500年に渡りほとんど孤立した環境下で発達します。
外界との接触は、ほとんど無かったようですが、調査研究によれば、ハワイ人の祖先は
二世紀から五世紀にかけてマルサス諸島から2000マイル北へわたってきた人々ではないかと考えられています。
その後800年の間、ボラボラ、ライアーテア、タヒチと言った南の島々から、頻繁に移住の旅が
行われていたようです。
ハワイの温暖な気候の中、人々は繁栄し、主なハワイ諸島に定住し、華やかではないにせよ
洗練された文化を創り上げて行きます。フラは、そのようなハワイ文化のひとつです。
民族学的な見地からみると、フラの起源ははるかインドまで遡り、マレー半島、そして
インドネシアを経ている可能性があると言われています。
しかし近年のDNA研究では、遺伝子上ポリネシア人はインドよりむしろ中国に近いそうです。
インドネシアで様式化された踊りが、ポリネシアの踊りの原型となり、それが太平洋を
横断して島から島へと移動するうちに変化しマルケサス諸島やソシエテ諸島を経て、
後生ハワイとして知られるようになる島へたどり着いたと考えられます。